誰でも知っている「and」?
この記事のタイトルを見て、どれだけの方が興味を持ってくれたでしょうか?
だって「and」でしょ?いまさら何を勉強するの?と思ったかもしれません。
でも、この記事で紹介する内容。正直言って、
めっちゃ使える~!!
長男(小5)も「and」が出てくる英文に出会ったら、これから紹介する方法を使って、上手に精読できていますよ。結構長い長文でも、「and」を押さえれば、割と構造がはっきり見えて来ることがあります。
接続詞「and」の意味と使い方
まずは、基本から見ていきましょう。
■ 意味
- ~と・・・
- ~、そして・・・
- そうすれば、・・・
■ 使い方
「and」は接続詞の中でも、等位接続詞という種類。「等位」という名前のとおり、「役割が等しい」ものを接続します。
「A and B 」の形で使うことが多い。
AとBは同じ種類の語、語群である。
【例】
- 語 and 語
- 句 and 句
- 節 and 節
でも、「~, and so on(などなど)」「and then,~(それでね~)」みたいな表現もありますね。こういうのは覚えちゃってください(笑)
等位接続詞には他にもあって、代表的な物は、
and, but, or, nor, so, for です。
いっきに、呪文のように覚えましょう!
and, but, or, nor, so, for を、そのまま続けて言います。
「アンド、バット、オア、ノア、ソー、フォー!」
「アンド、バット、オア、ノア、ソー、フォー!」
「アンド、バット、オア、ノア、ソー、フォー!」
v(≧∇≦)v イェェ~イ♪
精読で「and」が出てきたらやってみよう!
もちろん、見てすぐ理解できれば、精読する必要はないですが、長めの文や一度読んだだけでは理解できなかった文に、もし「and」が使われていたら、是非やってみましょう!
では、さっそく記号の書き込み方を説明しますね!
【やりかた】
- 「and」の上に△を書く。
- 「and」の後ろから、語句のかたまりの終わりまで下線を引き、そこを②と記す。
- 「and」の前部分に、下線②と役割が等しい部分を探して、下線を引き①とする。
どうでしょうか。手順は割と少なめ。
練習してみましょう!
練習してみよう!
次の例文を見てみましょう!
Dana was very eager to go to Thailand to enjoy local food and go sightseeing, but she was concerned that her parents would be unable to pay for it.
ー『英検準2級 文で覚える単熟語』旺文社 P.22より一部抜粋
※ be eager to do / しきりに~したがる
※ be concerned that SV / SVということを心配している
※ be unable to do / ~することができない
「and」以外の部分も丁寧に説明したいところですが、今回は、「and」の説明を中心に説明しますね!
【ステップ1】
まずは、英文をできるだけ前から後ろへと、読み進めていきましょう。
その際、意味を理解しやすい程度の「かたまり」を意識して読み進めるのがコツ。
かたまり①
Dana was very eager to go to Thailand
→ デーナはとてもタイに行きたがっていた。
かたまり②
to enjoy local food
→~して地方料理を楽しむ
(to不定詞を結果の意味で訳した場合)
【ステップ2】
かたまり③
and go sightseeing
「and」が出てきました!
「and go sightseeing, 」と続けて読んで、文の構造と意味がさらっと理解できればOKですが、わかってるつもりというケースも!
「go sightseeing」って、V(述語)ですか? もしそうなら、S(主語)は何ですか?
Dana (デーナ)がSと思った方。では三人称単数の「s」は何故ないのでしょうか。「あれ?」と思ったら、精読の出番ですね。
「and」の上から△を書きます。「and」のすぐ後ろの「go sightseeing」に下線を引いて、その下に②の番号を書きます。(下図)
【ステップ3】
「go sightseeing / 観光をする」という語句は、動詞の原形と推測してみましょう。
※三人称単数の「s」がなく、この文でSになりそうな単語がないため、Vの現在形とは考えにくい
「and」の直前に、同じ役割をしている語句がないか探します。すると、「enjoy local food / 地方の料理を楽しむ」があります!
to不定詞の一部の「enjoy」は原形ですし、意味的にも「地方料理を楽しむ」と「観光に行く」でバランスよし!
では、この部分に下線を引いて、①の番号を書きます。(下図)
①、②ともに、to不定詞の「to」に続く語句として、同じ役割を担っていることが分かります。
「go sightseeing」は、Vではなく、to不定詞の一部だったんですね!
【ステップ4】
精読の記号を全体に入れて見ましょう。
【ステップ5】
英文の続きも、見ちゃいましょう!「but」がでてきますね、「but」も「and」と同じ、等位接続詞なので、まったく同じ方法で精読できます。
「でも、しかし」という逆接の意味になることに注意です。
「but」の後ろはSVがきていて、そこが②だとすると、①は、先ほど精読した、「Dana was ~ go sightseeing,」になります。
精読記号は、あくまで、自分が英文を理解しやすくするためのメモと思いましょう!
規則通りにしないとダメ!と、こだわり過ぎると、文の構造と意味はとっくに理解できたのに、記号の書き方で悩むことになっちゃうかも。
今回、「but」以下はそんなに難しくないので、私はこんな風に精読記号を書いてみました。
記号の使い方に正解があるわけではないですが、参考になれば嬉しいです!
↓ ↓ ↓
【和訳】
デーナはタイへ行って、地方料理を楽しんだり観光したいとしきりに思っていたが、彼女の両親がその費用を工面できないだろうということを心配していた。
まとめ
どうでしたか?
例文が一つだけでは、あまり伝わらなかったかもしれませんが、是非、この方法を試してほしいです。使えば使うほど、とっても役に立つ方法だと思ってもらえると思います。
精読のあとは、何度も音読して、文の前から後ろへ意味を理解していけるようになりましょう!
わたしも子どもと一緒に頑張りまーす!!