精読とは
かんたんに言うと、精読とは、しっかりと文の構造を把握して、正しい意味を理解することです。
このように言うと、英文をにらみ付けて、何やら書き込んだり、頭で考えてばかりのイメージですよね?
そんなだから、日本人は、英語を話すのが苦手なんじゃ・・・と思う人もいそう!
日本人の英語学習(イメージ)
この記事では、
「精読って具体的にどんなことをするのか」
「精読で得られる効果」
「精読が英検準二級の受験に必要な理由」
について、お伝えしようと思います!
「精読」って、具体的に何をするの?
まず最初にすることは、S(主語)V(述語)O(目的語)C(補語)を使った、5種類の文型を理解することです。
多くの問題集でこの5文型について説明があるので、あいまいにせず、まずは、しっかりと5文型を理解しましょう。そして、精読したい文がどの文型なのかを意識することが、精読の第一歩です。
精読がどんなものか、イメージがわかない!という方のために、ほんの少しですが、やり方を見てみましょう!
この英文を見て、次の点について、考えてみてください。
- S はどこか
- V はどこか
- 何文型か
- ” and “は、何と何をつないでいるか
英文への書き込みは、自分のやりやすい方法でOKです。
下に、書き込み方の例を紹介します。
精読して分かったことは次のとおりです。
- 主語のコアは四角で囲まれた” the money “。それに関係代名詞節〈 〉部分がくっついて、修飾している。(関係代名詞の” that “か” which “は省略されている)
- 1つの S (主語)に対して、2つの V(動詞)がある。
(” gives ” と” helps “) - ” gives “にはO1(人に)O2(ものを)が続き、第4文型。
- ” helps “には原形不定詞” feed “が続いている。
(何文型だろう…勉強不足!すみません!) - ” and “は、” gives them an extra income ” と “helps feed their families “をつないでる。
【和訳】そのアクセサリーを売って得るお金は、彼女たちに臨時収入を与え、家族を養う助けになります。
どうでしょうか。少しイメージできたでしょうか。
精読は、すべての英文にする必要はないです。正しく意味が理解できていれば、和訳もする必要ありません。
英語の構造がよく分からず、英文の意味が分からない。そういうときに精読を行い、そのあと、前から後ろへ、意味が自然と理解できるような感覚になるまで、何度も音読します。
大変に聞こえるかもしれませんが、自分でも気が付くほど、グングンと力がつくので、是非、挑戦してほしいです!!
英検準2級に精読の力が必要な理由
英検準2級から必要と言ってはいますが、精読とは、しっかりと文の構造を把握して、正しい意味を理解することなので、もちろん、英検3級や4級のレベルにも必要なことです。
ただ、英検準2級では、文法問題も長文も、これまでと比べて長くなりますし、文の構造も複雑になります。難しい英文に出会ったからといって、じっくり悩む時間は、試験中にはほとんどありません。
日頃から精読の訓練をしていると、ある程度長い英文でも、精読なしで意味がわかるようになってきます。
一見矛盾して聞こえますが、精読とは、速読への一歩でもあると思うのです。
精読を練習する問題集
どんどん学習したい場合は、オススメの本を紹介します。
(小学生には難しいかも。先に内容を確認してみてくださいね!)
大学入試 英語長文ハイパートレーニング レベル1
超基礎編 新々装版- 安河内 哲也単行本
Amazon でチェック
こちらの問題集については、こちらの投稿で説明しています。
↓ ↓ ↓
多読とは
よく、精読と対象的な学習方法としてあげられる多読ですが、その名の通り、英語で書かれた文章をたくさん読むということです。
分からない単語が出てきても、辞書を引かずに読み進めます。ネイティヴの方の感覚で、文章を前から理解していく訓練にもなり、それがリスニングの能力アップにもつながります。
たくさんの文章を読むことで、たくさんの言葉に触れ、語彙力も上がり、使われ方や自然な言い回しが身につくというメリットがあります。
精読と多読はそれぞれ取り組むのがオススメ
精読と多読は、その目的がそもそも異なるし、どちらかが正解というわけではありません。
ぶっちゃけ、どちらも大切です。
(;-ω-)ウーン でも・・・
学校の宿題、習い事・・・ただでさえ、勉強に追われている子どもに、「読書するなら、英語の本にしなさい」(つまり多読)って言えます?
( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` ) い・・・いえない・・・
そういう場合にオススメなのは、次の本です。
【CD付】 英検準2級 文で覚える単熟語
三訂版 (旺文社英検書)- 旺文社単行本(ソフトカバー)
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こちらの本は、単語を文脈の中で覚えられ、長文読解の練習にもなるという本。
そして、まさに精読の練習にぴったりですし、付属のCDを聴きながらシャドーイングの練習をすると、めちゃくちゃリスニング力につながります。
もちろん、マンガの代わりにこれを読めというわけではありません!!
親子の絆に、ひびが~!!
そうではなく(笑)、英検受験を考えているなら、何らかの単語・熟語本は必要ですよね?それをこの本にするのはいかがでしょうか。
本当は、もう少し楽に読めるレベルの本を、たくさん読むのが本来の多読だと思うので、ちょっと違うかもしれませんが、文章にたくさん触れるという意味ではこちらも、とってもオススメです。
もし、英語の本をたくさん読む、まさに「多読」に挑戦したい場合は、実はあまり詳しくないのですが、多読用のアプリが色々あるようなので、調べてみてもよいですね!
私の息子は、英会話スクールの教材として、多読アプリで英文を読んでいますが、そんな大量に読書しているわけではなく、マイペースで気軽にしています。もし興味がある方は、調べてみてください!
できる限り、精読のヒントになる記事を紹介していく予定です!
ぜひ、いっしょにがんばりましょう!